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令和6年度 南相馬市博物館きのこ観察会報告
(令和6年7月)

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令和6年(2024年)年7月13日(土)に南相馬市博物館主催できのこ観察会が開催されました。

 南相馬市博物館主催のきのこ観察会が開催され、福島きのこの会会員2名が講師で参加し、ほかに2名の会員が参加しました。

 今回の観察会は猛暑の中での観察となったので、熱中症に気を付けながらのきのこ採取でした。参加者は定員20名に達しませんでしたが、お子さんたちも参加され、暑さを忘れきのこ探しに夢中になっていました。
 現地では晴天が続いたため観察種数は26種と少なめだったのですが、新鮮な子実体(きのこ)が多くて、皆さん興味津々できのこ採取を楽しまれていました。特にアメリカウラベニイロガワリ、ベニヒダタケ、ハナオチバタケ、ニワタケなどは発生したばかりのように新鮮でした。
 今年の観察会は例年とスケジュールを替えて行いました。今年は初めにきのこについてのお話しを40分ほど行い、それから採集会を行い、採取したきのこを観察台に並べ、すぐに解説を始めました。解説終了後に観察会を終了し、その後に鑑定作業を行いました。参加者の皆さんには今年のスケジュールの方が良かったと思っています。
 きのこのお話では、初めに事務局担当のH氏からきのこの全般的なお話をしました。その後、会員のKH氏からきのこ採取の仕方(食べるための採取と観察のための採集の違いなど)のお話しをしました。そして、同じくKH氏が、きのこについて聞きたいことを5項目上げて、参加者から意見を聴取し「毒きのこの話」と「きのこの探し方」についてお話をしました。とても盛り上がってくれてよかったと思っています。  採取後の観察台に並べたきのこの解説では、アメリカウラベニイロガワリを切断し青変する状態を見せたところ、参加者の複数名の方がスマホで動画撮影をするなど大いに盛り上がりました。
毎回思うことですが、参加されたお子さんたちは、自らきのこに触るなど積極的でした。ガイド役の会員が触って見せるので、子どもたちも警戒心無く触れるのではと思いました。
 観察種数は少なめでしたが、それぞれの種が新鮮だったので、参加者の皆さんは十分に楽しまれたようです。
以下の画像は観察会の光景の一部です
1.きのこ全般について解説中です。配布の資料を見ながらしっかりと解説に耳を傾けていました 2.オオツルタケ、マツカサキノコモドキのスライドを使い、きのこ採取の注意点を解説中です 3.参加者から希望を募って毒きのこの解説中です。参加者の盛り上がりもあって、予定より時間超過してしまいました
4.いよいよ博物館担当者案内のもと、きのこ観察に出発です 5.この場所には大型きのこは無かったのですが、発生量が多くて皆さん夢中で採取中です 6.福島きのこの会事務局のK氏が、きのこ採取のやり方の模範演技中です
7.ベンチの下にあるアメリカウラベニイロガワリを参加者最年少のお子さんが採取中です 8.最年少のお子さんが採取中の拡大写真です。きのこはアメリカウラベニイロガワリです 9.小さめのきのこを子供が指差し確認中です。将来は菌学者かな
10.現地採取終了後に観察台に乗せたきのこの解説中です。アメリカウラベニイロガワリを切断中です 11.左画像の手先の拡大です。孔口や切断後の肉の青変に、驚きの喚声が上がりました。動画撮影している参加者も数名おられました 12.解説終了後に参加者の皆さんがスマホ撮影中です
 以下の画像は今回採集されたきのこの一部です
     
ベニヒダタケ アメリカウラベニイロガワリ(類似種?) カワリハツもしくは類似種
ウスタケ成熟菌 ハナオチバタケ ニワタケ(今回の想定外きのこかな)
   
カワリハツもしくは類似種 変形菌(ツノホコリの仲間?) 綺麗なきのこでしたが種名が分かりません